1992-05-13 第123回国会 衆議院 商工委員会 第10号
と申しますのは、計量法、度量衡制度の統一というものは原則として強大な国家権力の激突の中に生まれるものでありまして、中国におきましては秦の始皇帝の中国国家統一のときに流血の惨の後にようやく統一が行われたという歴史的経緯がございますし、アレクサンドロスの中央アジアからインドに至る大征服のときにようやく度量衡制度の統一が緒についたことがあるわけでもあります。
と申しますのは、計量法、度量衡制度の統一というものは原則として強大な国家権力の激突の中に生まれるものでありまして、中国におきましては秦の始皇帝の中国国家統一のときに流血の惨の後にようやく統一が行われたという歴史的経緯がございますし、アレクサンドロスの中央アジアからインドに至る大征服のときにようやく度量衡制度の統一が緒についたことがあるわけでもあります。
度量衡法によつてメートル法専用を決定した理由は、わが国の度量衡制度を国際的な度量衡制度であるメートル法に統一することが便宜であり、簡単であるという点にあつた。
しかしながら日本の度量衡制度は強制検定を国が行うのが建前になつております関係上、しかもその強制検定を行われるのが、この法案によりますと、地方長官と通産大臣とがおのおの度量衡器の種類に従つて区分してその権限をお持ちになるようになつております。そういたしますと、検定といいますのは事務的行為でございませず、そこに人の知識、人の労力が非常に介在いたしますので、統一性がなかなかむずかしい。
なお現行度量衡法の下においても、度量衡制度は、メートル法を基本とし、尺貫法、ヤードポンド法を昭和三十三年十二月末日まで併用することになつていますが、この点は計量法案においても、そのまま踏襲しました。
それから現在の度量衡制度におきましては、メートル法を基本として、尺貫法、ヤード法、ポンド法、これらは昭和三十三年末まで併用することになつておるのでございますが、この点につきましては、新らしい計量法におきましてもその建前をそのまま踏襲をして行こうということにいたしております。大体計量法の主要な点は只今申上げたようなことになつております。
しかしながら現行度量衡法は幾多の欠陷を藏しており、運用上においても種々の不都合を伴つてきているので、最近の実情に適合しだ度量衡制度を確立するため、昨年九月商工省機械局内に関係方面よりなる度量衡法改正調査委員会を設置し、委員会の意見を徴して、檢定制度、その他の事項についても改正を予想せられているから、請願の趣旨もその際併せて考慮することといたしたい。